Tableau:物件情報サイトを再現する〜思考キャプション編〜【Tableau学生コンテスト2018優勝作品】
今回はTableauで物件探しの為のダッシュボードを作成してみようと思います。
テーマは「一橋大学生の為の物件探しお助けボード」です。
ダッシュボード作成フローも記していきます。
【思考キャプション編】、【テクニック編】(近日公開)の2部構成になります。
【テクニック編】はこちら↓
Tableau:物件情報サイトを再現する〜テクニック編〜【Tableau学生コンテスト2018優勝作品】
まずVizから見たいという方、こちらに掲載しています。
ビジュアライズの目的
そもそも何故、テーマは「一橋大学生の為の物件探しお助けボード」としたのか。
それは私が一橋大学に入学後、下宿先探しに苦労したからです。
「そもそも何を基準にしたらいいかわからない」
「国立がどんな街なのかわからん」
「大学から近いとこがいいけど、マッピングで一覧化されてるサイトがない」
などなど、当時はわからない事だらけでした。
なので、そんな大学生のお助けになる様なダッシュボードを作成したいと思います。
Vizを作る時のポイントとして、「オーディエンスと初めに明確に決める」というものがあります。
テーマはブレませんし、情報過多になることもありません。
最初に「Vizを見るターゲット」を具体的な言葉一言で決めましょう。
ですので、今回の設定は以下のようになります。
テーマ:好みに合わせて物件を探すダッシュボード
対象:これから国立付近に住むことを考えている一橋生
影響:学生側は自分の好みに合わせて物件探しが可能になる。不動産会社側は学生に着実に物件を借りてもらう事ができる
ダッシュボードの構成
これから一人暮らしする学生にとって必要な情報をダッシュボードに盛り込むべきです。そこで今回は、
1、表紙
2、国立がどんなまちかわかるもの
3、物件相場を知るダッシュボード
4、物件を探せるダッシュボード
の4部構成で作成します。
デザインですが、データソースがLIFULL HOME’Sさん提供のデータ(Tableau学生Vizコンテストのお題データ)ですので、
LIFULL HOME’SのサイトのUIを参考にしたいと思います。
↓こんな感じ
実際に作ってみた
テーマが決まればあとはゴリゴリ作っていくいだけです。
以下、それぞれのダッシュボードをご紹介します。
パート①表紙
物件サイトにアクセスした時に、一番最初に出てくるのは「ナビゲーションページ」です。
「物件を探す」「まちの物件相場を知る」「物件を売る」など、クリックすると遷移できる構成になっています。
↓イメージ
これをダッシュボード上でも再現しました。
引っ越し前の一橋生は国立について、詳しくない人が多いと思うので、
・国立のことを知れるもの
・物件相場を知れるもの
・物件を探す事ができるもの
のジャンプボタンを作成しました。
パート②:まち情報を知るダッシュボード
これから住む国立について、そもそもどんなところなのか知りたいところです。
ですので物件を探す前にまち紹介をするのが、このパートです。
・そもそも国立ってどこにあるの?
・国立は過ごしやすいの??天気は??
・住民構成はどんな感じ?
・飲食店はどれくらいあるの?
・一人暮らしするから公共料金が気になる・・
が学生としては気になる情報かなと思いました。
ですので、以下のような構成にしました。
データソースは、オープンデータをあちこちから取得しています。
パート③:物件相場を知るダッシュボード
いよいよ物件データの出番です。
実際に物件を探す前に、まちの物件相場が知れたら便利ですよね。
パート3では、物件相場をビジュアライズします。
大学生にとって、物件について知りたい情報は、
・家賃
・駅徒歩
・コンビニ徒歩
・築年数
・間取り
・大学までの時間
ぐらいでしょうか。あまり盛り込みすぎるとダッシュボードがゴチャゴチャするので、このくらいにしておきます。
以上を踏まえ作成したのがこちら。
散布図はいらなかったかなと、今更ながらに思うのですがなるべく難しいことはせずシンプルなチャートを並べました。
『一橋大学学生生活実態調査報告書』によると、一橋の下宿生は国立市・立川市・国分寺市・小平市に住んでいる割合が多いみたいです。
ですので、これら4つの都市で調べられるよう、右上にフィルターボタンをつけています。
ちなみに、一橋大学からの距離はある特殊な方法で算出していますがそれは後ほどの【テクニック編】にて。
パート④:物件探しMAP
いよいよ物件を探していきます。このパートがメインです。
完成系がこちら。
一番のポイントは、ズバリ「マッピング」です!!
私自身の経験ですが、「駅からは近いけど大学まで遠い・・」なんて事態が結構あるんですね。
なので、条件を絞りながら位置情報も可視化できればかなり便利かと思い、この設計にしました。
フィルターの条件と、右下の詳細情報に表示される項目ですが、『SUUMO』と『LIFULL HOME’S』のサイトを項目のうち、
学生が知りたがりそうなものに絞り表示しています。
この辺はプロのサイトを真似した方がいいかなと思い、アイデアを拝借しました。
自分で作っといてアレですが、結構マッピングしながら物件探しをするのは楽しいです
Tableau Publicにパブリッシュしてあるので、是非見ていただけたら幸いです。
まとめ
以上長々と、ダッシュボード思考キャプションを書いてきました。
今回ダッシュボードを作るにあたり、大切だと思ったことは以下の3つです。
① Vizを見るオーディエンスを明確に決めて、それに沿ったテーマにする
②オーディエンスにとって必要な情報「しか」載せない
③指標、デザインに迷ったら先人たちの知恵を借りる
このダッシュボードに関しては、実際に手を動かす時間よりも設計に時間をかけた気がします。
逆に、設計をガッチリと決めるとテーマがブレないので制作が楽です。
Tableauは操作性に優れているので、考えるのに集中できます。
後日、【テクニック編】公開予定です!
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